動脈硬化と内臓脂肪の関係
内臓脂肪が原因で起こる、動脈硬化はアテローム性動脈硬化と呼ばれるものです。
アテロームの本来の意味は、皮膚の内側にできる垢と脂肪の塊です。
アテロームは本来剥がれ落ちるはずの垢と皮脂が、皮膚の内側にできた袋にたまり腫瘍になってしまったものです。
アテロームの特徴は、どんどん大きくなることです。
それはこの袋の中に、垢と皮脂がどんどん溜まっていくためです。
アテローム性動脈硬化とは、血管の内側にアテローム様に隆起が起こる状態です。
この隆起は、アテローム性というくらいですから、その名の通り徐々に大きく膨らんでいきます。
そして血管をふさいで血流を悪くすることはもちろんですが、このアテローム状の隆起物質が突然破れることもあるのです。
その結果、血液が固まって血栓ができ、これらが更に血管内部をふさいでいくという悪循環が起こります。
アテローム性の隆起は、コレステロールなどが溜まって、既に血流が悪くなっている部分に出来やすいと言われています。
コレステロールが血管につく原因は、既に説明したように、過剰な内臓脂肪から分泌される脂肪分です。
内臓脂肪がついている場合は、脂質の付着によって血管が狭くなっている上に、アディポネクチンの減少で血管の修復機能が正常に働かなくなっていますから、これだけでも動脈硬化を起こす条件としては十分そろっています。
それに加えてアテローム性の隆起まで発生するので、動脈硬化は一気に加速します。
動脈硬化によって血液が流れなくなると、重要な臓器への酸素や栄養の供給ができなくなってしまいます。
その結果、心筋梗塞や脳梗塞のような致命的な症状を起こすことがあるのです。
内臓脂肪が落ちやすいからと、対策を先延ばしにしているうちに、動脈硬化はどんどん進みます。
取り返しのつかない事態になってからでは、遅いのです。